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ネパール旅行記19:山サイ9日目 トロン・ハイキャンプ~トロン・ラ

2月27日。

ついに、今回の旅のハイライト、トロン・ラ(5416m)を攻める時がきた。

それなのに…

ああ、それなのに…


IMGP3034.jpg

アレである。

頭文字Gのアレである。

私のストマックがブレイクしたのである。

完膚なきまでに…


夜中、突然腹をピストルで撃たれたがのような痛みが走る。

ウゥッ、っとなったらもうトイレに駆け込むしかない。

お高い寝袋の中でぶちまけるわけにはいかないからである。

駆け足でトイレに行き、

何重にも着込んだ衣服を脱ぐのに手間取り、

ようやくしゃがむと同時に爆発である。

あと3秒遅かったら不味かった。

決断は一刻を争うのである。


朝までに、これが数度あった。

おちおち寝てもいられない。



…原因は分かっている。

ゲップからも排泄物からも、腐った卵のにおいがしていた。

そう、昨日の玉子チャーハンに間違いない。


よくよく考えれば分かることだ。

ニワトリさんが卵を世に放ってから、ここに持ってくるまでどれだけの時間がかかるかを。

卵が凍らないよう、毛布にくるんで非常に日当たりのいい場所に置いてあったことを。

ここが高地で、あまりよく火が通らないことを。


玉子チャーハンという選択が、運命の分かれ道であったとは…


2回の爆発の後、正露丸を飲んでみたが、焼け石に水、腐った卵に正露丸であった。



そんなこんなで、朝を迎える。

明けない夜は無いというか、時の流れは残酷というか。

幸いだったのは、高山病の症状がすっかり消えていたことである。

出発はできる。

せねばならない。


そのためにはまず朝飯を食わねばならないのだが、もちろん食欲は皆無。

それでも何とか、ビスケット5個を腹に詰め込み、温かい紅茶で流し込む。


朝食の前に、いくつかのヘッドライトが真っ暗な中を登って行くのが見えた。

5時ごろだったかな。

ホットウォーターをもらってプラティパスに入れ、準備を整え(装着できる防寒具はすべて装着した)、決死の覚悟でハイキャンプを後にしたのは、6時を少し過ぎたころであった。



出発してしまえば、後はもう簡単である。


あらゆることに耐え、忍ぶだけだ。


IMGP3035.jpg


まず、朝早く出発したのでとんでもなく寒かった

プラティパスは宿を出て5分ほどで凍り始め、以後全く使い物にならなかった。

昨日は効果があった厚手の手袋が、まるで薄紙のよう。

タイツの上に厚手の靴下2枚重ねて履いていたにもかかわらず、足先の感覚が無い。たぶん、足が折れていても気がつかなかっただろう。

鼻水が止まらない。手袋で拭うと、一瞬で凍りついた。


次に、日が昇って行くにつれて風が猛烈に強くなってきた

しかも向かい風!

何度も自転車をあおられそうになった。

あまりの強風に、自転車を担いだまま一歩も動けなくなること、数度。

ただでさえ寒いのに、この強風で体感温度はさらに下がる。


そして、空気が薄い!

小休止から10歩進んでゼーハーである。

燃焼効率が悪く、どんなに動いても体温が上がらない感じ。

だいたい、燃料だってあまり入ってないのだ。


IMGP3036.jpg

最後に、耐えられなかったのが○リPである。

峠に着く前に、僕の肛門ダムは2度決壊した。

高度5000m付近でマーキングである。

もちろん、環境保全の立場からすれば好ましくないことだが、
こればっかりはするなと言われてもムリ

大腸が、まるで意思を持った別の生物のように蠕動運動を繰り返すのだもの。

このクソ大腸めがっ!




ただ、ダメなことばっかりで何も良いことがなかった、というわけではない。

今回、天候には非常に恵まれていた。

風が強いのは地形的な要因によるもので、ここではいつものことらしい。

幸いだったのは、雪が少なかったことだ。

この峠、だだっ広くて平坦なので、雪が覆いかぶさってしまったら道は分からなくなってしまう。

一応、一定の間隔でポールが立ってはいるのだが、道を知らない者がこのポールを見つけながら歩くのは困難である。

雪がなければ道は比較的ハッキリしているので、頭がハッキリしていれば迷うようなことはない、と思う。

また、この日は雲一つない快晴で、地球離れした景色を楽しむことができた。


IMGP3040.jpg

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IMGP3044.jpg

IMGP3045.jpg





最後に、一言だけ言っておきたいことがある。

あまりこのブログにこんなことばっかり書いてもしょうがないとは思い、極力避けてきたワード。

でも…もういいだろう、言ってしまおう、これで最後だし。

すなわち、


峠に着くまでものすごく辛かったです。

いくらキレイな写真を並べても、こればっかりはごまかせない。

だから、峠のタルチョが見えた時、僕は泣いた、マジで。

IMGP3046.jpg

あ、
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